上高地へ行ってきた。良い天気で期待して向かったら、山の上はまさかの吹雪という残念な旅行記。
当初の目的は立山・黒部アルペンルートだった
この日は良く晴れていた。
宿泊していたホテルアンビエント安曇野からもハッキリとアルプスの山々がよく見える。
これなら天気の心配もせず、遊びに行けると思い向かったのが黒部ダム。
しかし、山道を登っていくと次第に雲に覆われ、立山黒部アルペンルートのスタート地点となる扇沢まで到着した時には吹雪となっていました。
しかも、黒部ダムより先は運休して観光できないとのこと。
悩んだ末に、まだ時間もあるので目的地を変更して上高地に行くことにしました。
やっぱり晴れている
扇沢から上高地まではおよそ2時間。
実際は上高地まではマイカー規制がされているので、近くの駐車場に停めてバスで上高地まで向かいます。
扇沢から安曇野を超えて上高地へ。
山の麓はスッキリと晴れているし、きっとこれなら大丈夫。
と思いきや、やっぱり山の上の方にいくと、次第に雲行きが怪しくなってくる。
でも、もう後戻りはできません。
スタートは大正池で降りるのがオススメ
マイカーで行けるところまで行って、その後はバスに乗って上高地へ。
バスは終点より手前の大正池で降りてここからスタートです。
大正池から終点の上高地バスターミナルまでを観光するのが初心者にとっては程良いコースかも。
う~ん、きっと晴れていれば最高の景色なハズですが、今にも雨が降りそうな空模様で全体的に寂しい感じもします。
ただ、池の透明度は抜群でした。
魚でもいないかなと目を凝らして見回してみましたが残念ながら見当たらず。
木道があるので、それに沿って歩いて行く。
木道の無いところは普通の道を歩いていく。
こんなかわいい川にも「橋」がかかってます。
ここは川が干上がっているからか、あるいは大きな石が多い道だからか、とりあえず橋が架かってる。
歩いている途中、広い場所に出ました。
ここは焼岳が一望できる絶景ポイント。
この辺りで雲と雲の隙間から青空が出てきた。
ようやく晴れてくるかと期待したけど、結局上高地にいる間はこの僅かな青空が見えたのがこの一瞬だけになろうとは・・・
焼岳(標高2,455m)は今なお噴気活動を続ける活火山で、約2,300年前のマグマ噴火により現在のような山体となりました。
このようなドーム形の火山を一般に鐘状火山(トロイデ)といいます。
最近では、昭和37(1962)年6月に水蒸気爆発があり、泥流が大正池まで押し出しました。(設置看板より引用)
ちょっと泥濘んだ道もあり。
片側だけに簡単な木道があるけど、反対側からきた人とバッティングしたらどちらかが譲る形になる。
田代湿原で吹雪に
ここまで来たところで吹雪になりました。
もう5月なんですが・・・
山の天気は変わりやすいとは聞いてましたが、まさか雪が降るとは思っていなかったのでビックリ。
それでもめげずに田代池に寄り道。
こんな雪でもここで写真を納めようとしている観光客(自分たちも含めて)はけっこういました。
ご苦労様です。
雪の降る上高地を散歩するのも、考えようによっては風情があって良いのかもしれませんが、このときはちょっとそんな気分にはならず、残念な気分で散策しています。
田代橋ちょっと手前の梓川。
川の水がすごく透明なので、少し水深があるとエメラルドグリーンの色になりますね。
晴れていればどれだけキレイになったのでしょう。
田代橋から二手に分かれる
田代橋に到着。
ここから橋を渡ってウェストン碑のある梓川右岸コースに行くか、バスターミナルへの近道となる梓川左岸コースにするか、この状況なので迷わず左岸コースを選択する。
再び梓川の川幅が広くなりながらも、浅く川底が見える上高地ならではの景観が見られます。
人工物がなく、川と木だけのありのままの自然の姿がそこにありました。
あるんですけど、吹雪の中なので、ただただ俯きながらひたすら先に進もうと歩いてきます。
バスターミナルで休憩&食事
ようやく屋根のあるバスターミナルに到着。
ここはバスやタクシーの乗り場だけでなく、インフォメーションセンターや観光センターがあるので上高地に来ればここは必ず立ち寄ることになる。
観光センターは複合施設になっていて、1階横には上高地のお土産やテイクアウトのできる売店、館内に上高地観光旅館組合の事務所、上高地郵便局側に手荷物預かり所があって、2階が上高地食堂と売店コーナーとなっている。
休憩と食事を兼ねて上高地食堂へ。
2階入って右側の売店コーナー。
左側が上高地食堂。
もう15時ちょっと前の時間ですが、こんな天気なのでやっぱり混んでる。
2時間ほど歩き、お昼の時間もだいぶ過ぎているのにあまり食欲が無かったので、2人前を3人でシェアすることにした。
どうせ、食べきれず残すだろうし、それを食べればいいやと思っていたら意外にお腹が空いていたらしく、残ることは無かった。
残ったのはみそラーメンのスープとカレーの福神漬だけでした。
またすぐに夕食の時間だし、自分にとってはこれで充分でした。
せめて河童橋には行っておきたい
食事を終え、あとは帰りのバスの時間までしばしの休憩。
でも上高地に来て河童橋まで行かないのは後でちょっと後悔しそう。
そこで、家族は食堂でそのまま休憩していてもらって、1人で行くことにした。
時間的には、ただ単に行って見てくるだけの余裕しかないけど、自分1人小走りで向かいました。
河童橋付近は施設が充実していて、良くも悪くも観光地化された感じでした。
ゆっくり見て廻る余裕はないため、ひととおりどんな感じなのか確かめてすぐに戻ります。
滞在時間は3分くらいだったでしょうか。
もうただの自己満足の世界でしかありませんが、一応の達成感は得られたような気がします。
この後すぐに戻り、家族と合流してバスに乗って上高地観光を終えました。
おわりに
本当はこんな感じの景色が見られると期待していたのですが、当てが外れて残念でした。
食堂の会計時にレジの人に、黒部ダムが雪降ってたので、予定を変更してこちらに来たことを話すと、「あっちとこっちで天気がかぶるからね~」なんて言っていた。
そうだったのか・・・でも来る前に上高地公式ウェブサイトで天気を確認したら「晴れ」ってなってたんだけどな。
もう過ぎたことだからそのことは言わなかったけど。
そして、山を降りて行くにつれて、次第に天気は晴れていく。
本当に山の上の方だけ雲が覆っていて、それ以外は晴れていたのでしょう。
翌日は、もう一度黒部・アルペンに再度臨んできます。