立山黒部アルペンルートに挑む② ケーブルカー・ロープウェイ・トロリーバスを乗り継いで室堂へ
黒部ダムより先へ
扇沢から関電トンネルをくぐり抜け、黒部ダムまでやって来ました。
そして、さらにその先を目指して進んで行く。
目的地となる室堂まではここから黒部ケーブルカー・立山ロープウェイ・立山トンネルトロリーバスを乗り継いで向かいます。
黒部ケーブルカーで黒部平へ
関電トンネルで黒部ダムに到着してから、ダムのえん堤を端から端まで歩いて渡っていくと、重厚な石のゲートが見えてきます。
ちなみに黒部湖の遊覧船乗り場もこちらとなります。
トンネル内はヒンヤリして涼しい、というか寒い。
5月ではまだ厚手の服は必須です。
トンネル内は一本道なので迷うことはありません。
黒部湖駅到着。
黒部ダムまでのチケットしかない人は、改めてこの先まで行けるチケットを購入する必要があります。
我が家は室堂までのチケットを購入しているのでそのまま列に並ぶ。
乗車開始時刻までは改札の先には進めないので、その場で待つことに。
斜めの形をした珍しいケーブルカー
乗車時刻になったら階段の先に停車しているケーブルカーに乗り込む。
ここの階段は転んだら大怪我しそうなほどの急斜面なので慎重に歩く。
上り下りの際は充分に気を付けましょう。
よく見ると、このケーブルカーは斜めになっている車体でした。
いわゆる普通の車体で傾斜を登っていくのではなく、路線と車体を同じ角度にして動いていくユニークなケーブルカーでした。
斜めの車内。
階段の横に座席が設けられている造りのケーブルカーでけっこう珍しいのではないかと思います。
傾斜がきついので、走行中は座るか手すりにつかまるなどして転倒しないようにすることが大切。
このケーブルカーでは側面の窓を見つめても壁があるだけであまり面白みはない。
なので、前方のフロントガラスに人が集まります。
こちらは帰りのときのケーブルカーの様子。
帰りはトンネルを降りていく様子が見られます。
そんなに大きな乗り物ではないので、窓際に数人が集まるとその後ろから除くのは難しい。
それに対して、後ろの車窓は人気無し。
トンネル内を通過するだけだから、どっちで見てもあまり変わらないような気もしますが・・・
これは帰りのケーブルカーで後ろの窓ガラスから見えたものです。
出発地点の明るい場所が次第に遠のく様子を見るのもけっこう面白かった。
ロープウェイに乗る前に展望台へ
黒部平に到着後、ケーブルカーを降りると、次のロープウェイの改札が歩いてすぐの場所にあります。
その途中に階段があって、展望台に上がれるようになっている。
次の出発時刻まで少し余裕があったので、その時間を利用して展望台に行ってみました。
階段を上っていくと、展望台「黒部平パノラマテラス」があります。
まだ雪が残るアルプスの山々を見渡せる眺めの良い場所でした。
次のロープウェイの乗車時刻区までの、ほんの少しの間にパノラマの風景を見ようとしてぞくぞくと人がやって来ます。
テーブル席では、持ち込みの料理をテーブルにいっぱいに広げて飲んだり食べたりしている外国人ファミリーもいました。
ロープウェイの時間が迫ってくると人も徐々にいなくなっていく。
売店もあるのでここでおつまみを購入して展望台で食べるのも趣があっていいかも。
大パノラマを楽しめるロープウェイで大観峰へ
乗車時間が迫ってきたので、列に並び順番に乗り込みます。
ロープウェイ内はこんな感じ。
座るスペースはあまりなく、ほとんどが立ち見となりますが、7分くらいで到着するので苦にはなりません。
むしろ、座らない方が雄大な景色を観賞しやすいかも。
左右で景色が違うので立ち位置を変えられるのであれば両方見ることをオススメします。
大観峰に向かって左側では黒部湖が見える。
大観峰付近となるこちらの傾斜ではスキーで滑っていく人たちがいました。
滑り終ったらまたロープウェイでまた上っていくのだろうか。
こちらは大観峰向かって右側。
立山ロープウェイは途中に支柱がないため視界を遮られることなく、パノラマを楽しむことができます。
このような形をしたロープウェイは「ワンスパン方式」とよばれています。ロープに「重すい」とよばれる重りをつけることで、支柱がなくてもたるまずに客車をつりさげて動かすことができるんです。客車は線路の役目を果たすロープ(支索)の上を走り、原動装置とつながったロープ(えい索)が引き上げます。出発から到着までの距離は約1.7km。ワンスパンロープウェイの運行距離としては日本ナンバーワンで、約7分の空中トリップが楽しめます。(立山黒部アルペンルート公式サイトより引用)
トロリーバスに乗って目的地である室堂へ
ロープウェイで大観峰に到着。
大観峰にも雲上テラスがあって、黒部平のパノラマテラスよりもさらに上の標高で景色を見ることができますが今回はパス(というよりテラスの存在を知りませんでした)。
すぐに立山トンネルトロリーバスの改札口に並んで待ちます。
再びバスはトンネル内を走っていく。
相変わらずトンネル内は狭く、運転手さんもずいぶん神経使って運転しているんだろうな。
およそ10分ほどで到着。
これからいよいよ地上に出ます。
どんな景色が見られるのか楽しみ。
まとめ
扇沢から乗り物を乗り継いでようやく室堂に到着です。
それぞれの乗り物に乗っている時間は短いのですが、乗り継ぎの待機時間や移動時間等を含めればおよそ90分ほど。
扇沢の駐車場に車を停めてから2時間程度かかりました。
経由地点ごとに観光していけばもっと時間がかかりますが、1日かけて観光したい方や、室堂で宿泊を予定している方であればゆっくり観光していくのもいいですね。
次回は室堂の白銀の世界をご紹介していきます。