’09 モルディブ・アダーラン・プレステージ・ヴァドゥ旅行記⑪ 水族館よりスゴい!抜群のハウスリーフ
毎日シュノーケル三昧
ヴァドゥはダイバーはもちろんのこと、シュノーケラーにも大人気。
その理由は、誰でも泳げるような浅瀬でも大満足できるシュノーケルスポットがあるから。
場所によっては、潮の流れが強いため注意が必要なポイントもあるが、ダイビングをしなくても十分楽しむことができます。
そんなヴァドゥのハウスリーフを毎日周回して楽しんできました。
東側(波止場付近)
ダイビングセンター前の波止場付近は、船の行き来があるので要注意(遊泳禁止という噂もあり)だが、比較的シュノーケルのしやすい場所。
船の陰に隠れて、アカヒメジ、キビナゴ、ギンガメアジが小規模ながらも群れで泳いでいました。
波止場の先端まで行くとドロップオフ。
右側へ行くと、そこはスズメダイ天国。
その多くがミスジリュウキュウスズメダイとデバスズメダイ。
特にデバスズメダイの多さはヴァドゥで一番の密集率でした。
そこから戻るような感じで波止場沿いに泳ぎます。
ここは10~15cm程の魚の住み家。
セグロマツカサやクロオビマツカサをよく見ることができる。
また、ノコギリダイやヨスジフエダイなども多い。
違う魚とはいえ、2種類のマツカサ(赤色)だったり、タイ(黄色)だったりと同じ色や種目の仲間どうしで共に行動し、壁側の珊瑚や岩場を利用して天敵から身を守っていました。
東側(ドロップオフ)
ヴァドゥの中で一番のシュノーケルしやすい場所。
ドロップオフまで近く、波も穏やか。
ダイビングセンター裏側よりエントリー。
モルディブはやっぱり魚天国。犬みたいな顔で愛嬌のあるコテンフグ。
コテンフグよりも大きい体長5~60センチくらいのヒトヅラハリセンボンもいました。
しかし、それをさらに超えるモヨウフグを発見。1メートルくらいはあったでしょうか。
何人前のフグ鍋になる(食用か不明)のだろう?
今までのシュノーケル人生で、意外にもカサゴとは縁がありませんでしたが、今回初めてハナミノカサゴを見つけました。
針に毒があるのでご用心。
ギンガメアジの群れはヴァドゥの東側と北側でいつも集まっています。
トルネードのように渦を巻いて泳いでいる。
ゆっくり近づけば、逃げることもなく渦の中心に行けたり、潜水して下からの写真も撮れました。
あるとき、振り向いたらギンガメアジの大群が自分のほうに向かってくる。
あまり動かず、じっと観察していると人を怖がることもなく、平気で突っ込んでくる。
水中で突然大きな動きをすると、まわりから逃げるように散っていくが、またしばらくすると何事もなかったかのように通り過ぎていく。
ヴァドゥで驚いたのが、カスミアジ。
今までのモルディブ旅行でもカスミアジを見てきましたが、単体行動か多くても2~3匹で行動している姿しか見てきませんでした。
それが、ここヴァドゥでは数十匹単位の群れで行動していてすごくびっくり。
こんな大群で狙われたら、捕食される小魚がちょっとかわいそう・・・
実際に、夕方になるとあちこちで小魚を追いかけまわしていた。
英名はブルーフィントレバリーという、ヒレが青くて美しくかっこいい魚です。
ムスジコショウダイは珊瑚の下に隠れていることが多い。
キミオコゼ。
背びれ尾びれが透明。
この魚もたしか針に毒をもっていたと思うのであまり近づかないようにしてました。
東側ハウスリーフ内~北側
東側から北側にかけてのハウスリーフ内は珊瑚が元気。浅いため、珊瑚と接触しそうだけど、シュノーケルする価値は高い。
魚の名前は一生懸命調べてみましたが、もし違っていてもスルーしてください。
海面のすれすれで泳ぐ定番のボラ。
ツノダシ
タテジマキンチャクダイ
サドルバックバタフライフィッシュ
コラーレバタフライフィッシュ
オウギチョウチョウオ
パウダーブルーサージョンフィッシュ
ニシキヤッコ
イエローヘッドバタフライフィッシュ
インディアンバナーフィッシュ
トゲチョウチョウオ
ウミヅキチョウチョウオ
オオフエヤッコダイ
チョウハン
ウツボは本来臆病らしいが、やっぱり近づくには勇気がいる。
珊瑚から頭を出して口を開けている姿は怖い。
ブラックピラミッドバタフライシッシュ。白黒でカラフルではないが群れでいるとさまになる。
西側ドロップオフ
西側(水上コテージ先)のドロップオフは潮の流れが速く、かなりの体力が必要で中・上級者向け。ほとんど誰も泳いでいないので、もし流されたら・・・と考えるとちょっと勇気がいるかも。
ただし、ここでしか見られなかった魚もいた。ナポレオンもその中の一匹。行けば見つけることができるが警戒心が強くなかなか近付けなかった。
流れに向かって必死に泳いでいるモルディブアネモネフィッシュの姿も印象的。
近づくと珊瑚に隠れてしまう。
また、西側では東側に比べ、魚の群れに遭遇する率が高かった。特にタカサゴ系の群れ。
全身が青色で尾ひれの先が黒くなっているハナタカサゴは、水深10メートルくらいで早いスピードで移動していることが多かった。
ハナタカサゴは青い海の中でも存在感バッチリ。
ササムロは、ハナタカサゴとちょっと似ていて黒のラインがある。
ちょこちょこと海面辺りを動きながらゆっくりと移動していました。
その他にも、体の中央が青く光っているクマササハナムロなども多かった。
さらに浅場でちょこちょこ動き回るだけかと思っていたオヤビッチャが大群で移動していったのには驚いた。
これらの群れを追ってきたのかソーダカツオもやってくる。
ものすごいスピードなので、見つけてもカメラの準備をする間もなく、すぐいなくなってしまうことがほとんど。
ブラックチップシャークはこちらを警戒していて近づけない。
もっともあまり近づきたくないですけど。
ホワイトチップシャーク。
ひれの先が白くなっているのが特徴。
その他
モルディブは小さい魚も多種多様。
小さくてすばしっこいので写真を撮るのが難しかった。
アオスジスズメダイ
キンギョハナダイ
エバンスアンティアス
クジャクスズメダイ
クロソラスズメダイ
ヤエヤマギンポ
ベラ・キュウセンの仲間?
キビナゴ。
島のあちこちで身を寄せ合いながら生息している。
ずっとシュノーケルをしていると、たまに変なものに遭遇する。岩に張り付くヒトデ。
ちょっグロテスクなナマコ。
でかいシャコ貝。
それと、魚の尾ひれ。なぜここにこれだけあるのか不思議?
最後はカメ。初めて出会えたのに、気づくなり逃げて行った・・・
カラフルな小魚が集まっていた。
ゴシキエビ。珊瑚の中から白いものが出ていたので覗いてみるとこいつだった。体のわりに髭が長い。
珊瑚にしては変だなと思っていたら、タコだった。珊瑚に合わせて体を変色させる瞬間を見ることができたのは貴重な体験。
ロウニンアジ。ギンガメアジの群れに突っ込んできた。通称GT(ジャイアントトレバリー)で釣りの対象としても人気あり。
いかがでしたでしょうか。
モルディブは3回目の訪問ですが、これほど魚が密集しているのをはじめてみました。
ヴィルリーフやビヤドゥもそれなりにシュノーケルは面白かったけれど、ヴァドゥのハウスリーフは圧倒的にすごかったです。
はたして今後、このヴァドゥを超えるようなシュノーケルポイントに出会えるだろうか・・・
もし出会えなかったらまたヴァドゥを再訪しようかな。